昨日、1件のショートメッセージが飛んできました。

今のスマホに乗り換える直前に、

それまで使っていたiphoneのアドレスデータが壊れてしまったため、

SNSの差出人がわかりませんでした。

件名もなければ、本文中に差出人の名前も書いてありません。

またスパムかなと思いつつ開いてみると、こんな内容でした。

「Iさんから連絡がありました。Mさんが癌で余命6ヶ月だそうです。

○○の☓☓医大病院で入院されているそうです。」

はあ？？Iさん？Mさん？

誰それ？

書いてあるのが全然心当たりのない人の名前だったので、

なぜこんなメールが来るのかまったくわかりませんでした。

こんな重い内容の間違いメールなんか送ってくるなよぅ・・・

最初はそう思いました。

自分の最近とみに当てにならない、記憶の引き出しをガサガサとあさってみると、

おぼろげながらこの名前の組み合わせの人たちが浮上してきました。

もう2年以上前、ヘルパーの資格取得のために通っていたスクールで、

同じグループだった人たちです。

そうすると差出人も同グループの人だと見当がついたので、

電話をかけてみたら、やはり予想通りの人でした。

でも、丸2年も音信不通で、ほとんど忘れていた人から、

こういう内容のメールが届いて、実はものすごく困惑しています。

わたしのこれまでの何十年の人生のうちの、ほんの2ヶ月半、

たまたま同じグループになって講習を受けただけという、

希薄な関わりしかなかった人の死期を知らされて、

いったいわたしはどうしたらいいのでしょう？

のこのことお見舞いに行って、作り笑いを浮かべながら、

もしくは眉をひそめて悲痛な面持ちで、

その人に対面すればいいのでしょうか？

そしてお座なりな社交辞令を述べればいいのでしょうか？

自分の人生の残り時間を宣告された人に、

どんな言葉をかければいいのか、1mmも想像がつきません。

それが、たとえば家族や友人といった、わたしにとってとても近しい人であるならば、

わたしの感情の振り幅ももっと大きなものであったに違いないでしょう。

でも、もうすっかり忘れてしまっていた人のこのような情報は、まさに他人事。

正直なところ、こんなことはわざわざ教えてくれなくてもよかったのに・・・

とさえ思っている自分がいます。

メールの差出人はグループの人全員に同じ内容のメールを送ったらしいですが、

他の人からはなんの連絡も入ってこないところをみると、

もしかしたら皆わたしと同じ気持なのかもしれません。

ああ、ただ単にわたしのメアドが変わったから、連絡のつけようがないのかもしれませんが。

で、件のメールの差出人に、どうするのかと聞いてみたら、

自分は忙しいので、お見舞いに行くかどうかはわからない。

ただ、Iさんからメールが来たので、グループの人にその内容を送っただけ、

ということでした。

池に小石を投げ込んで波紋を広げるだけで、自分は関係ないとか・・・

う～ん、なんだか、釈然としません。

その小石のお陰で、さざ波の立った気持ちをどうしてくれるんだ？

時々こんな風に知りたくもなかったことを、ご親切に教えてくれる人がいますが、

ハッキリ言って、迷惑だなあと思います。

自分はいいことをしたつもりなんでしょうけれど・・・

自己満足とまちがった義務感で、

自分自身が発信していない人づての情報を発信するのは、

よくよく考えないといけないような気がします。

もしもわたしがMさんだったら、きっと会いたいとは思わないだろうな、

そんな風な気がします。

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サトシオ

WEBデザインとかアフィリエイトとかやってます。 3度のメシよりWEBが好きです。気が付けばネット歴20年ｗ 月間に読むコミックスの量ならだれにも負けない自信があります！　←ジマンになってないｗｗｗ 兵庫県在住・人妻・主婦・2児（といってももうデカいよ）の母・8匹の猫飼い

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