20年目の鎮魂 阪神淡路大震災の記憶
01.172015
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あと数時間で20年前のあの日、地震が発生した時間になります。
あの時の記憶は今でも鮮明に思い出されます。
地震の恐怖と驚愕とその後何日も続いたザワザワと身の内が落ち着かない日々。
時々フッと思い出して、またあの時のような揺れが襲ってきそうな気がして、
パニックに陥りそうになります。
そんな不安といつまでたってもバイバイできない自分の弱さに、
嫌気が差すこともあるけれど、
今ではたいていの時間はそいつと上手く付き合っていけるようになりました。
20年。
あの日生まれた赤ちゃんは、今年成人となりましたね。
健やかで幸せな人生を歩んで行けますように。
昨日のことのように思えたり、遥か彼方昔のことのようにも思えます。
あの日棚から落ちて壊れたので、新しく買い直したオーブンレンジが、
もうすっかりポンコツだけど、今なお現役でガンバってます。
ガンバレ ガンバレ
たくさんの心が上げた応援の言葉が、
傷ついて弱った人を追い詰め苦しめることもあるということを
初めて知ったのもこの地震の後でした。
この20年の間に、まだ1度も行けていない場所があります。
神戸へは何度も行っているのに、そこだけは行くことができません。
人は二度死ぬという言葉があります。
人は亡くなったのち、あとに残された人の心の中に生き続け、
誰からも忘れ去られてしまった時、
思い出してくれる人がただのひとりもいなくなってしまった時に、
再び死ぬのです。永遠に。
だから忘れないように、語り継いでいかなければいけないのです。
でも、語り継ぐことなく自分の記憶の中に
抱いたままにしておくという選択もあります。
深く静かな場所で眠るために。
祈りを。